2014年3月2日日曜日

いよいよ明日!それでも夜は明けてしまうのか

ほとんどブログも書かず、ボーっとしている間に、とうとう前日になってしまいました86回オスカー。ふたを開けてみると、作品賞9本のうち、本編を見ることができなかったのは2本。「それでも夜は明ける」とスパイク・ジョーンズの「Her」です。問題は、「それでも夜は明ける」が、有力な作品賞候補で、「Her」が有力な脚本賞候補と言うところ。やっぱり基本的に、見てない映画に一票入れる、というのは何とも難しいものです。

今回は、まれにみる当たり年と言われ、どの作品も非常に出来が良いのでどれが獲るか分からない、なんて言われてるんだけど、どうだろう。個人的には好きな映画が少なく、なんとも煮え切らない気持ちです。「ゼロ・グラヴィティ」はすごいな~と思ったけど、今までのオスカーの歴史を考えると、こういう革新的な作品が作品賞に輝くことはほとんどない。類まれなる革新的な作品こそベストピクチャーと呼ばれるにふさわしいと思うのだけど、実際にはそうならないことがオスカーの常なのです。では、もう一方の候補「それでも夜は明ける」が去年一番の作品と言うことになるのか。

わっかんないな~。正直全然分からん。80年代後半から90年代、00年代と見てきて、一定の傾向があることは確か。たとえば80年代、90年代は、一番ノミネーションが多かった映画が結局作品賞に輝く、とか、作品賞に輝いた映画は、最終的に受賞数も一番多いとか。ユダヤ人の多い映画業界だから、ホロコーストとかナチス関係扱うと強いとか。このあたり、結構鉄板で、ずっとそれに沿って受賞数決めたり作品決めたりしてたんだけど。これが最近、必ずしも当てはまらなくなっている。もう何を信じて良いのか全然わからないのよね。

思うのは、大体30年周期くらいで世代って変わるから、ここ10年くらいはパターンが変わってきたんじゃないかなってこと。80年代バリバリの40代だった人たちは、今は70過ぎになってるわけで、その頃大御所と言われてた人たちはもういなくなってる。今40代は1970年代の生まれだから、ナチスの話より公民権運動とか、ゲイとか女性の市民権だとか、そういうことの方が身近な問題として育ってきた世代で、だから強い映画の傾向もちょっと変わってきたんじゃないかなと。私たちのオスカー予想も、それに合わせて傾向と対策を変えないといけないんだけど、いまだに昔のパターンに囚われて、最近あんまり当たらなくなってきたのよね。いけません。

そんなことを考えながら、予想を終えたら、「ゼロ・グラヴィティ」が7個受賞と言う内容になってしまった。絶対そんなに獲らない。でももう時間もないから、しょうがない、これにて固めます。いずれにしても、明日が楽しみだ!

私の予想
作品賞: ゼロ・グラヴィティ
監督賞: ゼロ・グラヴィティ
主演男優: マシュー・マコノヒー
主演女優: ケイト・ブランシェット
助演男優: ジャレッド・レト
助演女優: ルピタ・ニョンゴ
脚本賞: 「HER 世界でひとつの彼女」
脚色賞: 「それでも夜は明ける」
外国語映画: 「偽りなきもの」
撮影賞: 「ゼロ・グラヴィティ」
編集賞: 「アメリカンハッスル」
長編アニメ: 「アナと雪の女王」
美術: 華麗なるギャツビー
衣装: 華麗なるギャツビー
作曲賞: 「あなたを抱きしめる日まで」
主題歌: Happy
録音: 「ゼロ・グラヴィティ」
音響: 「ゼロ・グラヴィティ」
視覚効果:「ゼロ・グラヴィティ」
ヘアメーク: Jackass
ドキュメンタリー長編: バックコーラスの女神たち
ドキュメンタリー短編: The Lady in Number 6
短編映画: Aquel No Era Yo
短編アニメ: ミッキーミニーの救出大作戦

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