2014年2月12日水曜日

今年のベルリンは暖かかった

ブログを始めます、また明日!なんて言ってから数週間。三日坊主にすらなれませんでした。すみません。

さて、オスカーの話題を徒然につづる予定だったこのブログですが、ここのところ、オスカー以外の方が面白い話題が多くて困ります。とりあえず今日は、最近行ってきたベルリンについてちょっと書いてみようかな。

毎年、この時期に出張で行くベルリンは、ご存じドイツの首都ですが、ヨーロッパでも他に類を見ない面白い町。すべては、町が東と西に分断されていたという歴史に因るものです。ベルリンの壁が崩壊してはや四半世紀になろうとしているけど、旧東ベルリンだった地域は、やっぱり今でも東ヨーロッパの雰囲気がぷんぷん残ってて、すごく面白い。


 


近代的なビルばかりの西ベルリンに比べて、東の方は建物が全部グレーで古くて大きい。ナチスドイツの時代から変わってなさそうな文字の看板とか、とにかく「ザ・東欧」という私の中の勝手なイメージそのままの風景で、でもその一つ一つの建物に入ると、中はものすごいおしゃれなお店になってたりする。それは、東西が統合された時、お金のない東出身の人たちに交じり、ヨーロッパの新進アーチスト(たいていお金がない)が、物価と地価の安いこのベルリンに移り住んで来て、いつの間にかそこには世界中からアーチストが集まるようになったかららしいんだけど、町中にその片鱗が見えて、本当にユニークなのです。






「ベルリン」という名前自体は、ドイツ語で「熊ちゃん」みたいな意味だそうで、なので市内には、マスコットである熊のオブジェがいたるところにある。可愛い。そんなベルリン、首都なのに、日本からの直行便がありません。ま、首都なのに一番発展している都市ではない、とか、そういうことはすべて、やっぱりあの戦争からの東西分断が原因にあるわけで、そんなところでも興味深い町です。

さて、直行便がない中、今回はチューリッヒ経由のスイス航空で飛んだのですが、機内上映でようやくBlue Jasmine を見ました。今回一番受賞の確立が高い(ほぼ当確)ケイト・ブランシェット主演のドラマで、彼女の演技はいたるところで褒められてるのを読んできたけど、いやあ確かにすごかった。基本的に、彼女の演技がなかったら成り立たないような物語なので、この主演女優賞はまったくもってwell deserved と思いました。今回の主演女優賞候補5人はエイミー・アダムスを除いてみんなオスカー受賞経験がある人ばかりなので、みんな上手なんだけど、今回ケイトが演じたジャスミンと言う役は、上流階級の世相に疎いマダムと、精神的に参っちゃった数年後の彼女と言う、同じ人間が変わってしまった様を絶妙なニュアンスで演じ分けなくてはならない。その難しい演技を、ものすごい説得力で演じていて、文句なく脱帽。今年の主演女優は彼女にあげなくちゃ間違ってるわ。

と言うわけで、一応このブログの主題である、オスカーの話題に無理やり持っていったところで終わりとします。本当は、招かれて行った知り合いのアパートに、ユダヤ人が隠れてた小部屋がそのまま残ってた話とか、ソチのフィギュアスケート中継見てたらカタリーナ・ヴィットが解説だったとか、そんな話を書きたかったんだけど、ま、その辺はまたネタがなくなったら書くということで。

次回はアメリカン・ハッスルです。(予定)

 
 

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