2018年11月9日金曜日

Netflix が許せない

今年もとうとうやってきました。オスカー前哨戦前夜。今年は11月末にすでにNBR発表らしいです。オスカー自体が2月末だからかな。2020年のオスカーは2月初めになるらしいから、来年はもっと早いのねと思うとなんだか、もうどうしていいのかわかりません。

さて、今年のオスカーで有力候補の筆頭に挙げられている作品に、アルフォンソ・キュアロンのROMAがありますが、こちらネットフリックス制作です。去年のMudboundしかり、ネットフリックスがお金を出して、素晴らしいクリエーターたちが思うように映画を作ることに関しては、素晴らしいと思います。ROMAはネットフリックスの方針をあえて変更し、ちゃんとした劇場公開もするらしいし。今後もそうなってほしいものです。

で、ネットフリックスが映画業界に貢献している部分については否定する気もないし、Stranger Things とかOITNBとか面白いテレビシリーズを作っていることも素晴らしいと思う。ただ、私にはどうしても許せない、納得できないことがあるんです。それは、どの映画を見てても、クレジットが始まった瞬間画面が切り替わり、次の作品の宣伝が映ること。

映画は、作る人、演じる人があって初めて出来上がるものです。クレジットを最後まで見ない人がいることはわかりますが、見ない行為はオプションであって、デフォルトはやはりクレジットを見せるべきだと私は思います。この素晴らしい作品のあの役を演じていた俳優の名前はなんだろう?と、楽しみにみていると、突然クレジットが左上の小窓に収められ、私たちは一気に現実世界へと引き戻される。この、映画ファンを愚弄するような行為が私には耐えられないのです。

ネットフリックスは映画会社ではなく、あくまでIT企業です。普段はそんなこと思わないんだけど、こういう瞬間に私はいつも、この事実を思い知らされます。日本の視聴者をもっと取り込みたいなら、ネットフリックスはローカルのオリジナル番組を作るために躍起になるのではなく、映画ファンを大事にする施策を講じてみてはいかがでしょうか。

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